2009年12月8日の記事

誠意のある対応

一十木もブログに書いていたようだが……。
四ノ宮のクッキーには困ったものだ。

本人は親切のつもりで持ってきてくれているのだから
無碍に断るのも気が引ける。
しかし……アレをすべて食べきる自信は今の俺にはないのだ。

「男子たるものどんな試練も乗り越えるべし!」
と、じいは言いそうな気もするが……。

味と匂いもさることながら、口に入れた瞬間、
体が拒否反応を起こしてめまいすら引き起こす。
あれはもはや食物兵器の一種だろう。

嘘やごまかしは友人としての礼儀に反するので、
何度か四ノ宮の料理の危険性について直接語ってみたのだが、
どうにも要領を得ず、本人には上手く伝わっていないようだ。

一応、俺自身が間食を控えている旨を伝えて
その場は事なきを得たが、俺の部屋から出る時、
四ノ宮は幾分寂しそうな眼をしていたな…。
あれはかわいそうなことをした。

そういえば、学校説明会の際、初めて四ノ宮のクッキーを見た時から
嫌な予感はしていたのだ。
匂いがその……クッキーにあるまじき刺激臭だったのでな……。

思えば、出逢いのあの日は驚くことだらけだったな。
学校説明会……オリエンテーションかと思って出かけて行ったら、
いきなりチームを組んでオリエンテーリングをしろと言われ、困惑したものだ。

とかくこの学園は無茶苦茶なことだらけ。
まぁ、それが特色なのだから文句を言う筋合いではないのだが……。
此度の課題といい、次は一体何をやらされるものやら……。

しかし、それもまた試練。
全力で立ち向かうのが礼儀というものだろう。